「子どもの英語学習のリアル :AIは英語教育をどう変えるのか?」▶︎Kobe English Academy カーネル(Carnell)校長先生に聞く Vol.1
- David Thayne
- 4 日前
- 読了時間: 4分
今回は、国際都市神戸の中心地で、“Unlock the world! The future begins here!”(世界であそぼう! 未来はここからはじまるんだ!)をモットーに、未来を担う子どもたちの英語教育に取り組むバイリンガルスクール Kobe English Academy の校長・カーネル先生にお話を伺いました。
多くのお子さんや保護者のみなさんが悩む、幼年期〜中・高生の英語教育の現場で直面するリアルな3つの課題とその解決法、そしてAI時代の英語教育について、セイン先生との対談を3回に分けてお送りします。

【カーネル先生略歴】
Yuko Carnell-Ose
3年間のイギリス在住後、英語教室経営、インターナショナルスクール運営、ボーディングスクール、個人留学コンサルティングなど20年以上英語教育の業界に携わる。
◾️カーネル先生のご紹介
デイビッド・セイン先生(以下:D):
今日はKobe English Academy(KEA)の校長・カーネル先生にお越しいただきました。まずは自己紹介をお願いします。
カーネル先生(以下:K):
こんにちは。神戸でバイリンガルスクールを運営しているカーネルです。日本で生まれ育ち、大学卒業後にイギリスに渡って英語を学びました。帰国後は学校立ち上げなどを経て、今は自分のスクールを運営しています。洋楽や洋画が大好きで、それが英語を学ぶきっかけでした。
◾️子どものモチベーション低下と学校選び
D:
幼稚園から小学校、小学校から中学校へと進学すると、子どものモチベーションが下がるケースをよく聞きます。
K:
そうですね。義務教育では学校選択の自由が限られ、クラスも大人数。環境が合わない子が出やすいです。その結果「不登校」と呼ばれることもありますが、最近は「登校しない選択」と言い換える動きも出ています。一方で、オルタナティブスクールや民間教育の場も増えており、家庭が視野を広げれば多様な選択肢があります。

Kobe English Academy HP↓
◾️KEAでの取り組みと学びの場づくり
D:
KEAに来る子どもの中には、保護者に言われて仕方なく通うケースもあると思います。その場合はどう対応されていますか?
K:
まずは「ここは安心できる」と思ってもらうこと。日本語で雑談したり遊んだりしてリラックスさせます。そして幅広いプログラムを用意して、子どもが夢中になれることを探します。英語を強制するのではなく、「先生と話したい」「友達に伝えたい」という気持ちを引き出すことが目標です。
D:
確かに、自信をなくした子どもが英語を学ぶとさらに不安になることがありますね。でも、できることが増えれば自信につながります。
K:
その通りです。特に先生との信頼関係が重要です。「この先生と話したい」と思えると、子どもは自然に英語を使うようになります。これは大人の学びでも同じだと思います。
◾️夢を持つことの難しさと大人の役割
D:
ところで、日本の子どもは「夢がない」と言われることがありますね。
K:
夢や選択肢に触れる機会が少ないのかもしれません。幼児期は夢や好奇心でいっぱいですが、成長につれて現実の枠にはめられて縮小してしまうケースもあります。
D:
社会やAIの進化で、将来像を描きにくくなっているのも影響しているでしょうね。
K:
だからこそ遠い将来の職業だけでなく、もっと身近な夢を持つことが大切です。「この学校に入りたい」「あんな先輩になりたい」といった小さな夢で十分です。そのために必要な目的意識を持ち、道筋をたどれるように大人が声をかけ、きっかけをつくることが大切です。
D:
子どもは大人を見て育ちます。教師や親自身が夢や目的を持ち、前向きに生きる姿を示すことが重要ですね。
◾️キーワードは「笑顔」
K:
私たち教師は笑顔で子どもに向き合うことが大事だと思います。笑顔は子どもを安心させ、信頼関係を築き、学ぶ意欲を引き出します。
D:
そうですね。学びには感情が不可欠ですが、できるなら「楽しさ」や「喜び」と結びつけたい。その中心にあるのが笑顔だと思います。
K:
笑顔は人を引きつける力があります。先生が笑顔だと子どもも自然に笑顔になり、その瞬間に一番よく学びます。子どもにとって笑顔で学ぶ時間こそ、充実と成長のサインです。
D:
確かに。先生や親が完璧である必要はなく、失敗や落ち込みも含めて「人間らしさ」を見せることが大切です。でも、その中で笑顔を忘れないことが、子どもの未来を支える大きな力になりますね。
K:
本当にそう思います。笑顔は子どもにとって最高の学びのきっかけになりますから。
〜Vol.2につづく〜

対談の模様は、Voicyでも公開中!
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