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「俳優からビジネス、そして英語教育の世界へ Part 2」▶︎J-Bizエデュケーション株式会社代表 齋藤浩史さん(JB齋藤)に聞くのコピー

 ゲストのJB齋藤さん(本名・齋藤浩史)は、日本生まれ。海外では“JB(Japanese Boy)”の愛称で呼ばれています。19歳の時に俳優を志して渡米。アクターズ・スタジオで演技を学び、台本を用いた実践的な会話訓練が「リアルに使える英語」の土台になったといいます。

 俳優志望から金融・経営、そして教育の世界へ——異色の歩みを持つJB斎藤さんに、英語習得の本質、日本の英語教育の課題、AIとの賢い付き合い方を伺いました。前回「Part 1」では、齋藤さんの英語との出会い、そして内と外から見た日本の英語教育の問題点などを伺いました。「Part 2」の今回は、自身の体験から学んだ「セレンディピティ(偶然の出会い)」の大切さなど、熱のこもった英語教育への思いを聞かせてくださいました。

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【齋藤浩史さん略歴】

J-Bizエデュケーション株式会社代表取締役。誰にも負けないコミュニケーション能力(アウトプット)を得るために10代後半からアメリカで舞台俳優の経験を積む。その後、ゴールドマンサックス証券でエクイティトレーディングと営業経験、また他外資系金融で海外の政府資金調達案件に取り組み、現在米国マサチューセッツ州立大学の経営大学院(MBA)でエグゼクティブファカルティメンバーとして、組織行動論とオペレーション管理を教える。

【「Part 1」の概要】

 俳優を夢見て渡米したJB齋藤さん。舞台に立つために始めた英語学習が、やがて外資系金融、そして教育の世界へとつながっていった。俳優時代に培った「人に伝える力」は、今もビジネスや教壇で生かされているという。

 そんなJB齋藤さんが次に語るのは、忙しいビジネスパーソンでも実践できる効果的な学習法、そしてAI時代にこそ大切にしたい“セレンディピティ(偶然の出会い)”の価値についてだ。

 (Part 1をお読みになりたい方は、こちら


◾️効果的な学習法と「セレンディピティ」の価値


David Thayne(以下D): 忙しいビジネスパーソンでも取り入れられる学習法はありますか?


齋藤(以下S): 自分のライフスタイルに直結するテーマを英語で整理することです。例えば30代男性なら「仕事」「家族」といった身近な話題を英語で書き起こしてみることをお勧めします。逆に、YouTubeや海外ドラマだけで学ぶのは危険です。文化背景を知らずに真似すると、失礼な表現になることもあります。背景をしっかり理解しながら学ぶことが大切です。


D: AI時代における英語学習についてはどうお考えですか?


S: AIは間違いなく役立つツールです。ただし依存しすぎると思考が衰える危険もあります。効率性はAIに任せつつ、人間同士の偶然の出会い、いわゆる「セレンディピティ」は大切にしたいですね。AIには真似できない感情やライブ感、そして予期しない発見や気づきが、人の成長を支えると思います。私自身も俳優からファイナンスの世界に入ったのは、偶然の出会いからでした。そういう人生の転機となる瞬間は、AIでは生み出せないものです。


◾️日本の英語教育への提言


D: 日本の英語教育についてはいかがでしょうか?


S: 最大の課題は、先生が海外を知らずに英語を教えていることです。文法中心で、言葉の楽しさや文化の違いを十分に伝えられていません。語学は生き物で、多少の間違いも個性や美しさになります。そういう多様性を認める教育が必要だと思います。


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JB齋藤さんの著書:

英語で説明する全技術

www.amazon.co.jp/dp/4492602348



◾️未来への展望


D: 最後に、これからの夢や目標をお聞かせください。


S: 日本のビジネス文化をもっとシンプルにし、グローバルに強い国にしたいと考えています。例えば英語ができる人の収入が増えれば、日本全体の国力も向上するはずです。将来の世代のために、より豊かな社会を作りたいですね。


D: 素晴らしい志ですね。私も日本の未来をより良くしたいと思っています。本日は貴重なお話をありがとうございました。


S: こちらこそ、ありがとうございました。


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J-Bizエデュケーション株式会社

https://hiroshijbsaito.com/j-biz/




聞き手:デイビッド・セイン
聞き手:デイビッド・セイン






 
 
 

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