これ、どんな意味?! “elephant in the room”
- David Thayne
- 7月24日
- 読了時間: 2分
英語には、動物が入ったイディオム(慣用句)がたくさんあります!
完璧に聞き取れたとしても、意味が「?」になってしまうイディオムを紹介していきますよ。
🔍"Elephant in the room"
意味:「誰もが気づいているのに、あえて触れようとしない大問題や不都合な話題」
➡︎つまり、「場にいる全員が問題だとわかっているのに、それについて話さない空気」を表すイディオムです。
例文:
No one mentioned the budget cuts—it was the elephant in the room.
(誰も予算削減について触れなかった。それはまさに“触れてはいけない”話題だった。)
なぜ“象(elephant)”が部屋に?
象といえば、とても大きくて目立つ動物ですよね。
そんな「象」が部屋にいたら、絶対に誰でも気づくはずなのに、それについて誰も一言も言わない——
そんな状況の違和感を、ユーモラスに表したのがこの表現です。
このイディオムでは、
elephant = 無視できない大きな問題
room = 話し合いや会議など、みんなが集まっている場
を意味します。
🏰 語源(歴史的背景)
この表現が登場したのは1900年代のアメリカ。
実はもっと前の1800年代には、ロシアの作家イワン・クルィロフが書いた寓話に、**「博物館に行っても象しか見えないのに象の存在を無視する男」**という話があり、これがルーツのひとつとも言われています。
いずれにせよ、「明らかにそこにあるのに無視されているもの」を象で表現した、非常に視覚的なイディオムですね。
📕 類似表現には、以下のようなものがあります:
🤐 sweep something under the rug
(問題を見て見ぬふりして“じゅうたんの下に隠す”)
😶 bite your tongue
(言いたいことをグッとこらえる)
🤯 skeleton in the closet
(誰にも知られたくない過去や秘密)
「英語を学ぶ私たち」も、言いたいことを黙って飲み込まず、
時には“象を指さして”話し合える英語力を目指したいですね!
それでは、次回の“動物イディオム”もお楽しみに!

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