top of page

これ、どんな意味?! “elephant in the room”

英語には、動物が入ったイディオム(慣用句)がたくさんあります!

完璧に聞き取れたとしても、意味が「?」になってしまうイディオムを紹介していきますよ。


🔍"Elephant in the room"

意味:「誰もが気づいているのに、あえて触れようとしない大問題や不都合な話題」


➡︎つまり、「場にいる全員が問題だとわかっているのに、それについて話さない空気」を表すイディオムです。


例文:

No one mentioned the budget cuts—it was the elephant in the room.

(誰も予算削減について触れなかった。それはまさに“触れてはいけない”話題だった。)


なぜ“象(elephant)”が部屋に?

象といえば、とても大きくて目立つ動物ですよね。

そんな「象」が部屋にいたら、絶対に誰でも気づくはずなのに、それについて誰も一言も言わない——

そんな状況の違和感を、ユーモラスに表したのがこの表現です。


このイディオムでは、

elephant = 無視できない大きな問題

room = 話し合いや会議など、みんなが集まっている場

を意味します。


🏰 語源(歴史的背景)

この表現が登場したのは1900年代のアメリカ。

実はもっと前の1800年代には、ロシアの作家イワン・クルィロフが書いた寓話に、**「博物館に行っても象しか見えないのに象の存在を無視する男」**という話があり、これがルーツのひとつとも言われています。


いずれにせよ、「明らかにそこにあるのに無視されているもの」を象で表現した、非常に視覚的なイディオムですね。


📕 類似表現には、以下のようなものがあります:

🤐 sweep something under the rug

(問題を見て見ぬふりして“じゅうたんの下に隠す”)

😶 bite your tongue

(言いたいことをグッとこらえる)

🤯 skeleton in the closet

(誰にも知られたくない過去や秘密)


「英語を学ぶ私たち」も、言いたいことを黙って飲み込まず、

時には“象を指さして”話し合える英語力を目指したいですね!


それでは、次回の“動物イディオム”もお楽しみに!


ree

コメント


bottom of page